【2024年・第29回秋華賞 展望】
~最終戦の女王に名乗りを上げるのは誰か?~
10月13日、京都競馬場で行われる秋華賞(G1・芝2000メートル)。
春の牝馬クラシックで熱い戦いを繰り広げた3歳牝馬たちが、最終戦の舞台に再集結。
注目は、桜花賞を制し、2冠に王手をかけたステレンボッシュ。果たして、この栄誉に名乗りを上げるのはどの馬でしょうか?
ステレンボッシュ
桜花賞を制したステレンボッシュは、オークスでの惜しい2着から直行で秋華賞に挑みます。
栗東滞在で調整を進め、1週前追い切りでは坂路でモスクロッサー(3歳1勝クラス)を5馬身半追走して併入。
4ハロン52秒2-12秒9と、手応えのある時計をマークしました。
重めの馬場にも関わらず順調な調整を見せており、担当の田村助手も「ひと夏越して体幹がしっかりしてきた。
前走の桜花賞同様、当週にぐんと良くなることを期待している」とコメントしています。
桜花賞に続く勝利で、2冠に輝く可能性は大いにあります。
チェルヴィニア
休養明けで秋華賞に挑むチェルヴィニアも好仕上がりを見せています。
1週前追い切りでは、美浦のWコースでココクレーター(古馬3勝クラス)を相手に先行併入。
6ハロン80.3秒、ラスト1ハロン11.4秒の鋭い末脚を見せ、3週連続でハードな調教をこなしています。
仕上がりは上々で、脚をしっかり溜めて直線で切れる形のレースができそうです。
展開次第では、休養明けながら強いパフォーマンスを見せる可能性も。
クイーンズウォーク
前走からの中2週で秋華賞に臨むクイーンズウォークも状態は上々です。
川田将雅騎手が騎乗した1週前追い切りでは、栗東CWコースで単走し、6ハロン83.3秒、ラスト1ハロン11.2秒をマーク。
しまいの反応は素晴らしく、前走時よりも良化した動きを見せています。
無理なくリズムを整えながら好時計を刻んでおり、当日も好位からの抜け出しが期待できそうです。
アドマイヤベル
夏を越し、成長を遂げたアドマイヤベルは、秋華賞で大きな飛躍を狙っています。
1週前追い切りでは、Wコースで僚馬2頭を先行させ、ラスト1ハロン11秒0の鋭い伸びで最先着。自己ベストの脚力を発揮し、3馬身の差をつけました。
力強い追い切りが評価されており、この動きを本番でも再現できれば、他の有力馬を抑えて勝利を掴む可能性も。
最終見解
ステレンボッシュは桜花賞を勝った実績に加え、栗東滞在での調整が功を奏しそうです。
2冠を目指す彼女の状態次第では、他の馬がどこまで食い下がれるかが見どころ。
対抗馬としては、チェルヴィニアとアドマイヤベルの成長度と仕上がりが際立っており、好走の期待が持てます。
長距離レースからの調整に長けたクイーンズウォークも、好位からの粘り込みが十分に期待できるでしょう。
牝馬三冠のラストを飾る秋華賞。
京都の舞台で女王の称号を手にするのは果たしてどの馬か、見逃せない一戦です。